東洋大1年・西山が区間賞 「憧れ」の大迫傑以来7年ぶり「世界を目指したい」

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   第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は2日、東京・大手町を一斉にスタートした。 東洋大の西山和弥(1年)が1区の区間賞を獲得。1年生の区間賞は大迫傑以来、7年ぶりだ。

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他校の選手を振り切れず

   序盤から集団の先頭を走ったのが、順天堂大の主将・栃木渡(4年)だ。前回大会では4区の区間賞を獲得した準エースで、当日の区間変更でエントリー。 2区で待ち受けるエース・塩尻和也(3年)とのリレーで先行逃げ切りを狙ったようだ。

   初めこそ「思った以上に栃木くんがハイペースに持っていっている感じ」(解説の渡辺康幸氏)「栃木くんが相当いい感じに引っ張っている」 (同・瀬古利彦氏)と快調だった。ただ、他校の選手を振り切るとまではいかない。

   17キロ付近、青山学院の鈴木塁人(2年)がまず仕掛ける。ペースアップで他の選手を引き離しにかかった。「青山は2区をしのぐ形になるので、ここでリードを奪いたいのでしょう」(渡辺氏)

   しかし18キロ手前で、東洋大の1年生・西山が鈴木を捉える。じわりじわりと後続選手との差を広げ、一気に独走体制を築いた。

   西山はそのまま鶴見中継所にトップでゴールイン。2年連続の1区トップ通過を果たした。1年生の区間賞は、大迫傑(当時早稲田大)以来、7年ぶりとなった。

   西山は「大迫選手に憧れていて、トラック、マラソンでも世界を目指したい。大迫さん以来の区間賞を取れて良かったと思う」と話した。

   スタジオで解説を務めている大迫が西山に話しかけ、

「あそこでスパートしようとしたの?」

と問いかけると、西山は

「そういうわけではなかったんです」

と憧れの大迫の声に恐縮したのか2、3歩下がりながら答えた。

   最後に、大迫は

「おめでとう。走り方も綺麗で良かったです」

と西山をたたえた。

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