流行りそうな「疲労回復ジム」って何? プログラム考案の女性インストラクターに聞く【どうなる2018年<5>】

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気持ちよくて途中で寝てしまう人も

――2017年にオープンしてからの利用者の反応は?

松尾    スタートの6月から100人以上の利用を頂き、翌7月も100人以上で、以降も順調です。概ね男女半々で、30代や40代の方が多いです。立ち上げ当初にスタッフが予想していた以上に多くの反響をいただき、とても驚いています。

   最近では、書籍や雑誌でマインドフルネスに注目が集まるなど、頭・脳の疲れを何とかしたい、というニーズが広くあることが背景にあるのでは、と考えています。

   実際に通われているお客様からは様々なお声をいただいております。具体的には、姿勢が良くなり体調も良い、疲れがとれた、目覚めも良く睡眠の質が上がった気がする、などです。

   もちろん、効果がなかなか分かりづらいと感じるお客様もいらっしゃいます。これが現在の弊社の課題で、疲労回復を目に見える形でわかりやすく、例えば数値化するなど、お客様ご自身で疲労やストレスを自己管理できるような環境を整えていきたいと思っています。2018年には自律神経や脈拍を図ることで疲労度合いをチェックできる端末を導入する予定です。

   クラスは完全男女別各回最大6人までのセミパーソナルレッスンです。1人か2人は途中で寝てしまう、ということも珍しくありません。体験取材にきていただいた際に寝てしまった記者の方もいらっしゃいました(笑)。また、寝てしまわれないまでも、終わったあと、「頭がぼーっとしている」方も多いですが、これは副交感神経が優位になり、脳がリラックスして緩んでいる状態です。

――2018年に向けた課題や展望は?

松尾    先ほどお話しした通り、疲労度合いやその回復効果を「数値化」して、お客様に目で見てご実感いただけるようしたいと思っています。

   ご自身の仕事のパフォーマンスを上げたり、休日に頭の中を仕事のストレスから解放したりしていただくために、もっと多くの方に「疲労回復ジム」の魅力を知っていただきたいと思っています。2018年中には2店舗目もオープンできればと思っています。

   他にも、地方出張のような形で、ジムにお越しいただくことが難しい遠方の方にも、この疲労回復プログラムを届けていきたいと思っています。

   松尾伊津香氏プロフィール

まつお・いつか 1987年生まれ。関西学院大学の文学部総合心理科学科卒。アメリカ留学でヨガ哲学などを学び、帰国後、銀座でヨガ・インストラクターとして勤務。日本ヨーガ瞑想協会登録講師、ダイエット・トレーナー。女性専用ダイエット専用ジムの店長などを経て、「ZERO GYM」でプログラムディレクターに就任。著書に『一生太らない魔法の食欲鎮静術』(クロスメディア・パブリッシング)。


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