「もぐら叩き」状態の違法サイト
Googleでの検索傾向の推移を調べられる「Googleトレンド」のデータによると、「漫画村」が注目されるようになったのは2017年4月後半ごろだ。
ちょうどこの時期、やはり大量の漫画を違法アップロードしていたサイト「フリーブックス」が突然閉鎖された。フリーブックスについては講談社や小学館など、複数の大手出版社からも問題視されており、すでに対応に向け協議を進めていたタイミングだったという。
そのフリーブックスと入れ替わるように台頭してきたのが「漫画村」だ。ひとつ消えればまたひとつ、といった具合で、権利者からすればまさに「もぐら叩き」である。
こうしたサイトの利用者には、冒頭に挙げたように低年齢層も少なくない。フリーブックス閉鎖の際にも、「悲鳴」を上げたユーザーの多くが若者だったことが注目を集めた。12月25日に投稿された、身の回りの小中学生にまで「漫画村」の利用が広がっている、というツイートは、27日までに2万5000回近くリツイートされるなど、非常に話題を呼んでいる。