箱根駅伝5区・6区の観戦名所として知られる温泉ホテル「箱根ホテル小涌園」が、2018年1月10日のチェックアウトをもって営業を終了する。
ホテルのある「箱根小涌園」エリアは今後も存続するが、2018年1月2・3日に行われる「第94回箱根駅伝」が、ホテル営業中最後の箱根駅伝となる。
名物ゆるキャラ、今後も「頑張って応援する」
同社は1948年にリゾート事業を開始し、1959年に「箱根ホテル小涌園」を開業。2001年オープンの「箱根小涌園ユネッサン」とともに旗艦施設として、団体やファミリー客を受け入れてきた。しかし運営元の藤田観光が2017年2月14日、ホテルの営業終了を発表。施設の老朽化と再開発が理由と説明している。2015年からは箱根地区の再開発を進めており、2017年4月には新たな旗艦施設「箱根小涌園 天悠」がオープンした。また、高級宿泊施設「蓬莱園」の開発検討を開始した。
箱根駅伝では実況中継地点となっており、応援する人も大勢集まる観戦スポット。ユネッサンのゆるキャラ「ボザッピィ」をはじめ、箱根町にゆかりのあるキャラクターたちも応援に駆けつける。
そのためホテル営業終了のニュースが報じられると、ツイッター上には、
「箱根といえば、駅伝といえば小涌園だったのに。。。」
「駅伝でもよく聞くし、テレビでもよく見るところ。1回行ってみたかったな~」
「来年の箱根駅伝は小涌園前は大変賑わってそうですな」
など、「ラスト箱根駅伝」だと思った人らから残念がる声が投稿された。ユネッサンのツイッターには、ホテル終了後も箱根駅伝でボザッピィが見られるか、という問い合わせも寄せられた。ボザッピィは「頑張って応援する」と答えている。
しかし「箱根小涌園」は東京ドーム14個分ほどある敷地と施設の総称であり、ホテルの営業は2018年1月10日で終了するが、ユネッサンをはじめとする「箱根小涌園」エリアは引き続き存続する。つまり、箱根駅伝の実況中継からその名前が聞こえなくなる、ということはない。
藤田観光の広報担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、
「当社は2015年より『箱根小涌園』の再開発を進めております。その一環として、本年4月には新たな旗艦施設『箱根小涌園 天悠』を開業いたしました。『箱根ホテル小涌園』は終了しますが、今後も箱根小涌園エリア全体として、国内外のお客様をお迎えしてまいります」
とコメントした。