「代引きで販売したお米を受け取ってください」。富山県発のそんな悲痛なツイートが話題になり、投稿してから1日でリツイートが5万5000を超えた。
お米をネットショップで注文したのに受け取り拒否をする人が増えているのだという。「受け取ってほしい」とお願いをしたところ、「失礼な店!」だとレビューに書いてやると言われ、泣き寝入りするしかなかった、といった報告もネット上の怒りを増幅させている。
「失礼な店!レビューに書いてやる」
ツイッターで告発したのは富山の薬売りで有名な「売薬さん」をモチーフにしたゆるキャラの「ばいにゃこさん」。2017年12月26日に、
「また代引で送ったお米が受取拒否。必要なくなったらしい・・・」
と書き出した。知り合いの若手生産者が丹精込めて作ったコメを通販サイトで販売していて注文先に届けたところ受け取り拒否をされた。そうした例が増えていると訴えた。
「どうか受け取って欲しい」
とお願いしたのだが、
「失礼な店!レビューに書いてやる」
と言われ泣き寝入りするしかなかった。一度精米したお米は戻ってきても売物にならないし、代引受取りを拒否された場合、運送料や手数料での2239円の損失が出る、とした。このツイートは27日17時までに5万5000を超えるリツイートがあり、700近いコメントが書き込まれた。
「受け取り拒否されたお米を私が買います」
という要望もたくさんあったが、生産者は精米したての最高の状態で食べてほしいと思っているため、再利用はしない、とし、生産者と思われる複数枚の写真をアップした。「生産者を紹介して欲しい」という要望もあり、「ばいにゃこさん」が確認したところ、今回の話題に便乗してお米を売るのは不本意であり、「話題になるなら品質で」と回答したと報告した。受け取り拒否されたお米は「ばいにゃこさん」が食べるのだそうだ。
神様だと思い込んでいるお客は客扱いしなくてもいい
こうした状況を知った人たちは「ばいにゃこさん」のツイッターに、
「『失礼な店!』って。買っておいて受け取らないそっちがよっぽど失礼だなんて思わないんでしょうか? こんな最低な人に負けずに頑張ってください!」
「北海道のコメ農家です。腹立たしいコトですよね。最近はキャンセルを軽く見ている案件が多すぎますよね。神様だと思い込んでいるお客は客扱いしなくてもいいと思います」
「私も農家をやっております。我々が汗水流して、時には血まで流して作った物をいらなくなったからという理由で受け取り拒否されるのは本当に悲しく思います...」
などといったコメントが付いた。そして受け取り拒否をされないよう、どのような対策を取るべきか、の議論が続いている。