貴乃花の「理事解任」、高野委員長が親方の言動を逐一糾弾 やくみつる「最大級の怒気を感じます」

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「到底理解できない対応である」

   高野委員長は「親方は『自分の部屋でない別の力士なら報告したかもしれません』と言っています。『自分の弟子だから調べようと思い、すぐには協会に報告しなかった』、さらに『事態を把握しなければ協会には報告しようがなかった』と弁解している」と前置きしたうえで、

「しかし考えてみれば、ケガをしたものが自分の相撲部屋に所属するかどうかは、報告しない理由にはならないと思います」

と非難。

「警察に相談する前に『警察に相談に行く』と協会に報告すべきであった。そのことは理事・巡業部長として当然の職務であり、到底理解できない対応である」

と強い口調で述べた。さらに、

「このことは言いにくいですが、巡業部長としての危機管理能力を問われる問題でもあると思います」

と資質にまで疑問を投げかけた。

   次に、事件が発生(10月26日)から県警への被害届提出(10月29日)までは「3日間ありますけど、結局何らの事情を把握できないまま事態を放置したことになり、このことが本件をここまで長期化、深刻化させた大きな原因の1つとなっている」と断定した上で、

「師匠が弟子に事情を問いただすことができないのは、あり得ないと思います」

と糾弾。

   協会による貴ノ岩の聴取を幾度となく拒否してきたことについても、「親方は弟子である貴ノ岩と自分が一体だと考えていたので、2人で協力すればよかったと考えているが」とした上で、

「親方は事件の直接の関係者ではありません。巡業部長としてどういう対応をしたかったかを聞きたかった。拒否する理由はなく、委員会の聴取に応じないと親方自身が決めたにすぎず、合理的理由はない」

と断じた。

   こうした高野委員長の言葉について、28日放送の「みんなのニュース」(フジテレビ系)では、07年の時津風部屋での力士暴行死事件で再発防止検討委員会の外部理事を務めたやくみつる氏が、

「あくまで内部でのお話であり、外部で敵対するような団体に向かって仰っているわけではないんですよね。身内に投げつける言葉としては最大級の怒気を感じます」

と話していた。

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