大相撲の元横綱・日馬富士の暴行事件をめぐり、鳥取地検が2017年12月28日にも傷害罪で略式起訴する方針を固めたと、マスコミ各社が27日に報じた。
しかし、事件に関する情報は錯そうしている。真相は謎に包まれており、テレビの情報番組でも連日のように取り上げられている。そうしたなか、「アイスピック」をめぐる異なる情報に混乱する視聴者も出ている。
相撲協会と貴乃花親方の報告書の内容の「食い違い」
12月27日放送の情報番組「バイキング」(フジテレビ系)では、相撲取材歴30年の横野レイコリポーターが出演。同日発売の「週刊新潮」が報じた、相撲協会と貴乃花親方の報告書の内容の食い違いについて言及した。
「週刊新潮」は貴乃花親方の支援者の話として、貴乃花親方の報告書には「暴行を続ける日馬富士がアイスピックをもった時にようやく白鵬が止めに入った」という内容が書かれていたと報じた。一方の相撲協会の最終報告書には、アイスピックを「持ち出した事実は認められなかった」と記されていたという。
この情報の信憑性について問われた横野リポーターは、今回の一連の騒動について、貴乃花親方が沈黙を貫くなか、後援会の人やモンゴルの元力士などの「貴乃花親方サイド」の情報がたくさん出てきているのが混乱の元だと指摘した。続けて、
「貴乃花文書を協会の理事たちにも取材してたら、アイスピックという文言は入ってないんですよ」
と話した。元日馬富士や他の力士にも確認したところ、「鳥取のお店にアイスピックはなかった」という。
ところが、横野リポーターは11月16日放送の情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)で、全く違うコメントをしていた。