「私も人間なんで料理で精一杯の時に罵声を浴びせられるとさすがに切れます」。ライブ動画配信サイト「ニコニコ生放送(ニコ生)」のクリスマス特番で出演者の1人が激怒し、サイトを運営するドワンゴがお詫び文を公表する事態が起きた。
きっかけは、お笑いコンビ「ニューヨーク」の2人による放送中の振る舞いだった。激怒した出演者は、冒頭のつぶやきの他、ニューヨークの2人とは「一言も話をしていません」とツイートしている。
ニンジンの輪切りに「遅えええ!おっせぇ!」
2017年12月23日にニコ生で放送された「【ニコめし】独りでも寂しくない!聖夜のクリスマス飯!!」は、その名の通りクリスマスイブを1人で過ごす人向けに、手軽に作れるレシピを紹介する番組。「ニコニコ動画」で料理動画を配信するユーザー「パンツマン」こと神崎嘉宏さんと、お笑いコンビ「ニューヨーク」、タレントの蒼井そらさんが出演し、MC・加藤純一さんのもと進行した。
素朴な家庭料理の動画で人気を博す神崎さんは、オリジナルレシピを披露。はじめは「手抜きでいい加減で早くできる」「うちは適当」と冗談を交えるなど和やかな雰囲気だった。だが、キッチンに立つ神崎さんに、カウンターテーブルからニューヨークが次々にツッコミを入れていくと、徐々に様子が変わる。
たとえば、ホワイトソースを作るシーンでは「(具材が)ケンカしてるじゃないすか」「何作ってんすか?」とツッコミ。タマネギを切っている時には、加藤さんが「お上手ですね」と言うと、ニューヨークは「そうでもないですよ?」「普通くらい」。神崎さんは「だから誰でもできる料理だって」と言ったが、2人は笑い声をあげて「キレた!」「キレたぞー!」と返した。
そうして事が起きたのは番組開始から40分が過ぎた頃。神崎さんがニンジンを輪切りしていると、ニューヨークが「遅えええ!おっせぇ!」「おっそ!」とひたすらその切るスピードにツッコんだ。すると神崎さんは、「お前がやれよ!」と声をあげて怒り。手元の物を投げる様子に、ニューヨークの2人は「食べ物投げたぞ!」とさらに笑ってツッコミで応じた。その後、神崎さんはどこか浮かない表情も何度か見られた。