八代氏、貴乃花は「社会的に極めて常識的な対応」
加えて大隅氏は、巡業部長としての業務停止は「もう受けている」とも話す。それは貴乃花親方を冬巡業に帯同させなかったことだとし、協会側の対応をこう批判している。
「白鵬が『あの親方のもとでは巡業に行けない』(編注:11月28日の八角理事長の講話の席で発言)と。普通こういう時、協会は『力士の本分を忘れるな、何を言っているんだ』と怒るところなのですが、『力士会を通じて伝えてほしい』とか何とか言って容認し、その翌日(貴乃花親方に)『巡業に行かなくていい』と。『貴ノ岩の介護とその他のことに務めてくれ』とか言われて、外されているんですよ。それもひとつの処分だったと見ています」
26日の「ひるおび!」(TBS系)では、八代英輝弁護士が「現場にいた横綱(白鵬と鶴竜)が、(貴ノ岩が)殴られて血を流すまで止めずに『減給』で済んでいるのに、現場にいなかった巡業部長(貴乃花)が報告しなかったという理由で『理事解任』という重いペナルティになるのか」と疑問。また、
「報告義務違反と、非協力的だったことを理由に処分するとなると、『警察・検察の捜査が終了してから協力します』という言い分が許されないことになります。社会的に極めて常識的な対応のはず」
と厳罰に否定的だった。