はあちゅう、「童貞いじり」謝罪を撤回 「よく考えたら、謝るようなことしてなかった」

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   「よく考えたら、私、謝るようなことしてなかった」――。作家でブロガーのはあちゅう氏(本名・伊藤春香=31)が2017年12月22日、性経験のない「童貞」の男性を揶揄した過去の発言についての謝罪を撤回した。

   はあちゅう氏が謝罪文を発表したのは19日夕のこと。なぜ、わずか3日で自らの謝罪を取り下げたのか。その理由について本人は、批判を浴びたことで気持ちが弱くなっていたとして、「納得いかないけど、とりあえず謝って済まそうみたいな心境だった」などと説明している。

  • はあちゅう氏が「謝罪撤回」(画像は本人のブログより)
    はあちゅう氏が「謝罪撤回」(画像は本人のブログより)
  • はあちゅう氏が「謝罪撤回」(画像は本人のブログより)

傷つけた人に「深くお詫びする」としていたが...

   はあちゅう氏は12月17日、元電通社員の男性から受けたセクハラ被害をニュースサイト「BuzzFeed」の記事を通じて告発した。これは、米ハリウッドで生まれたSNS上での告発運動「♯MeToo」の流れを受けてのものだ。

   著名ブロガーとして活躍していたはあちゅう氏の訴えに大きな関心が集まる一方で、インターネット上では、セクハラ被害を訴えた当人の「過去の発言」にも注目が寄せられることになった。

   はあちゅう氏が、過去に性経験のない男性をイジったり、小馬鹿にしたりするようなツイートを繰り返し投稿していたことについて、「これは童貞に対するセクハラではないのか」と問題視する動きが出たのだ。

   その後、当のはあちゅう氏が過去の「童貞いじり」発言を肯定的に捉えた釈明ツイートを18日に投稿したことで、批判はさらに過熱。こうした動きを受け、はあちゅう氏は19日夕に更新したブログで、

「(童貞という言葉を)差別意識なく使っていましたが ツイッターでご指摘を受けたように 童貞=社会的弱者という言葉のニュアンスがあること、また、そのように受け止めてしまう人が多いことに対しての意識がありませんでした」

と謝罪。あわせて、「予想以上に多くの人がこの言葉に不快感を持っていること」に気付かされたとして、「童貞というデリケートな言葉を軽々しく使ったことで傷つけてしまった方に深くお詫びする」ともつづっていた。

「どう考えても表現とセクハラは違う」

   しかし、はあちゅう氏はわずか3日後の22日に謝罪を撤回。「自分の謝罪文が何に対して謝罪しているのかよくわからなくなった」として、謝罪ブログおよびツイートを全て削除。その上で、

「やっぱ気持ちが弱くなってる時になんかやったらダメだわ...。あまりにもわーーっと大量に誹謗中傷がきたから、納得いかないけど、とりあえず謝って済まそうみたいな心境だった。私らしくなかった。どう考えても表現とセクハラは違う。堂々としていなくては」

とツイッターで宣言。また、「歪んだ記事もたくさん出てるけど、見てる人は見てくれてるし、届く人には届いてるはず」とも訴えていた。

   その後、はあちゅう氏は翌23日未明に更新したブログで「よく考えたら、私、謝るようなことしてなかったです」と騒動を回顧。さらに、24日夕には「やっぱどう考えても 童貞が流行っている」と、改めて自身の過去の発言を肯定的に振り返るツイートを投稿していた(すでに削除済み)。

   こうした本人の反応を受けて、一度は沈静化の様相を見せていたネット上での批判は再び過熱。はあちゅう氏のツイッターには、

「つまり謝罪文は全部嘘だったということですか」
「もうme tooタグは使わないで下さい」
「何か自分がどうして叩かれてるのか分かってないみたい」

といった批判的なリプライ(返信)が相次いで寄せられる事態となっている。

   そのほか、はあちゅう氏が過去に未婚女性に対する「売れ残り」という言葉に対し、「本当に嫌な言葉」「売れ残りなんて言葉で見下される筋合いない」などと不快感をあらわにするツイートを投稿していたことに着目するユーザーも。そのためネット上には、

「売れ残り独身ディスりには大激怒してたのに、なぜ平気で『童貞というのは救う方法のない病気なのだ』という表現を使うのか、はあちゅう女史の二面性については理解に苦しむ」

といった書き込みも出ていた。

新著の「Amazonレビュー」にも批判が

   なお、今回の「童貞いじり」騒動を受けて、はあちゅう氏が12月19日に発表した新著「『自分』を仕事にする生き方」にも批判は飛び火。同書のAmazonレビュー欄には、

「彼女の言動は差別を助長しています。そんな人間が何を言ったところで、心には響きません」
「自分さえよければよいという独善に溢れかえった1冊。そもそも筆者は男性の性における未経験を再三嘲笑してコンテンツ化。本にあるような正義感と矛盾しか感じない」

といったコメントが次々と寄せられ、評価は最低の1つ星が大半を占めている。

   こうした新著に対する批判コメントについて、はあちゅう氏は20日のツイッターで、「やっぱりこうなってしまうんだな...わかっていたけど正直心がとても苦しいです」と複雑な心境を吐露。また、23日のブログでも、「(発売が)こんなタイミングになっちゃって本当に悔しい」とした上で、

「アマゾンレビューはいつもより荒らされていますが 本当に読んでくれた人、もしも良いと思ったら感想を書いて応援してもらえると嬉しいです」

と訴えていた。

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