ネット上でデマが拡散している状況に、お笑い芸人のスマイリーキクチさん(45)が「言論の自由じゃなく言論の無法」だと、ツイッター上で苦言を呈した。
「警察が動いてくれた!まだ不安はあるけど前進したよ」
東名夫婦死亡事故を巡って起訴された石橋和歩被告(26)と無関係な「石橋建設工業」がデマの被害に遭ったとして、福岡県警が2017年12月22日に関係先を家宅捜索したと報じられた。これを受けて、キクチさんはこの日、こうツイートした。
デマ被害者と連絡を取り、動いた警察に感謝
キクチさんは、石橋建設工業側から連絡を受けたとして、「ようやく安心して年が越せます。これからが大変だけど、とりあえず良かった。福岡県警に感謝!」とつぶやいた。
ネット上のデマを巡っては、キクチさん自身が被害を受けた経験がある。1988年に起きた女子高生殺人事件に関与していると、ネット上で中傷され続け、2008年になって中傷を行っていた19人が検挙された。
キクチさんは、このときの経験をもとに、「本来ネットやリテラシーは学校ではなく、保護者が直接子どもに教えた方が良いね。交通ルールは子どもが小さい頃に親が手を繋いで寄り添って注意したでしょう、それと一緒」と持論を述べた。
さらに、キクチさんの事件への教訓が生かされていないなどといったツイッター上の意見を次々にリツイートし、24日には、デマを流す人たちにこう苦言を呈した。
「言論の自由とは違う」「ダメなものはダメ」
「ネットは匿名だからって透明人間になったつもりで書き込み、警察に捕まった人を21名知っている。その集団が警察での取り調べで口を揃えてこう言った『みんなもやってるだろ!』そうならないように気をつけよう。掲示板やSNSに好き勝手なことを書き込むのは、言論の自由じゃなく言論の無法だからね」
このツイートは、12月25日正午現在で1万3000件以上の「いいね」が付いている。
スマイリーキクチさんへの共感の声が多く、「責任の伴わない匿名の発言は言論の自由とは違う」「例え皆がやってたとしても、ダメなものはダメですよね」「学校やマスメディアは自由を享受することは教えるけど、必ず責任が伴うということをちゃんと教えていない気がする」などと書き込まれている。