「ツタヤ」が揺さぶる書籍ビジネス 雑誌巻き込み「メディア融合」

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書籍雑誌を巡るコングロマリット

   徳間書店については、コンテンツ力もさることながら出版社としての「地力」に期待しているとみられる。例えば、CCCが制作にかかわった2018年1月公開の映画「嘘を愛する女」について、公開に先駆けて徳間書店が書籍化するという、メディア融合的な展開を進めている。こうなると書籍雑誌を巡るコングロマリット(複合企業)と言えなくもない。

   かつて日本の津々浦々に存在し、映画館に行かなくても楽しめる映像を人々に提供したレンタルビデオ店は、今や櫛の歯が欠けるように消えており、CCCの経営にも悪影響を与えている。CCCは再成長を目指して格安スマートフォンも手がけるが、「Tポイント」事業に並ぶ柱となるには力不足は否めない。ただ、ネットに押されながらも一定の集客を見込める、こだわりの書店は伸びる可能性があるとみている。実際、2016年の書店事業の売上高は1308億円で紀伊國屋書店(1033億円)を上回り首位だ。出版社を買収し、書店を展開するCCCは、アマゾンのようなネット通販とは別の角度から従来の書籍ビジネス業界を揺さぶってもいるようだ。

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