ペットは「人生を共に歩むパートナー」
「お勧め」の商品は、飼い主であるユーザーの商品の閲覧や購入の履歴に基づいて表示される。記者が特定のメーカーや商品をクリックしたところ、次からは最初と比べてページ上に商品の種類、数が増えた。記者の場合、アマゾンで目的の商品を購入した後に付属品や周辺機器を「いかがですか」と表示され、思わず「ついで買い」することがある。ペットの飼い主も、愛犬や愛猫向けにカスタマイズされたページ上で勧められるエサや遊具なら「うちのペットに最適かも」と購入ボタンを押す――アマゾンはここを狙っているのだろう。
ペット熱が高まっているのは米国だけでなく、日本も同じだ。市場調査を手掛ける富士経済の2017年5月30日付発表によると、17年の国内のペット市場は4364億円に達する見込みで、前年の4245億円から119億円増と予想されている。特に食事面では、病気に対応した「療法食」やサプリメント、ミルクは「オーナーのペットへの健康志向の高まりを背景に」伸びた。室内飼育率の高まりで消臭剤や脱臭剤、ペット高齢化によるおむつなど、商品需要にも特徴が出てきている。ペットは「人生を共に歩むパートナー」とみなし、大切にする飼い主が増えた。
2017年12月22日時点で、「ペットプロフィル」はアマゾンジャパンのサイトには設けられていないが、米国の動向をみながら日本でもこうした自分のペットだけの専用ページをつくれるようにするかもしれない。