発売約2か月で18万部の売れ行き
さらに、作品の公式ツイッターの12月21日の投稿によると、「大家さんと僕」の発行部数は、18万部を突破したとしている。ネットの評判も相まってか、堅調な売れ行きを記録している。
ここまで人々に支持されるのはなぜなのだろうか。J-CASTニュースが22日に新潮社に取材を行ったところ、「小説新潮」に連載しているころから社内での評判は上々だったといい、
「やはり矢部さんと大家さんの奇跡のような関係や、大家さんの人柄もキュートで可愛らしいところにほっこりする人が多いのではないでしょうか。また、1ページで8コマあるんですが、1ページごとにオチがついていたりして、マンガとしても出来がいいんです」
と、新潮社の宣伝部担当者は語る。出版のきっかけについては、
「もともと矢部さんが『女帝』などの漫画で知られる倉科遼さんと知り合いで、食事していたときに大家さんの話をしたら『映像化したいからプロットを書いてみて』と言われたんです。そこで矢部さんが4コマの漫画を描いたら、倉科さんから『面白いから自分で漫画にした方がいいよ』と言われ、矢部さんが執筆を始めたんです」
という。18万部という売れ行きについては、
「現在の出版業界では2~3万部売れればすごい、と言えるレベルですから、18万部というのは、かなりすごい売れ行きです。まして、発売から2か月くらいですし、矢部さんにとっては初めての漫画であることも考えれば、普通ではないペースで売れています。編集部内でも面白い作品だとは思っていたのですが、ここまで売れるとは想像していませんでした」
と語った。続編については「今は未定です」と答えている。