日本のトイレに革命が起こる? 携帯、鉄道、ITベンチャー...各社注目の理由

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スマホの普及で「トイレこもり」の時間が増えた?

   こうしたサービスが求められるようになった背景はどこにあるのだろうか。

「スマホの普及をきっかけに、トイレへの滞在時間が増えているんです」

   そう説明するのは、冒頭に紹介したバカン代表の河野氏だ。2016年に発足したばかりのバカンでは、やはり空き室管理アプリ「Throne(スローン)」を展開している。

   あなたも自覚があるかもしれない。便座で息みながら、何気なくスマホを取り出し、ついついネットやゲームをしてしまう――こうした行為が、一人ひとりのトイレの滞在時間を少しずつではあるが伸ばす。一方、トイレの数はそう簡単には増えない。となると、トイレは足りなくなる......。

   そうした状況で、従業員の生産性向上のため、あるいは顧客満足度を高める手段として、IoTによるトイレ空き室管理に、企業の注目が集まっていると河野氏は語る。

   ウォシュレットの発売から40年弱、今では温水洗浄便座の国内家庭普及率は81.2%に達する(2016年3月時点、内閣府の消費動向調査より)。IoTは、日本のトイレに再びイノベーションを起こせるか。

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