「念仏を唱えてもダメなわけで」
同番組では、フリーアナウンサーで3児の母の政井マヤさんも「学校の体罰と一緒で『時代が違う』と認識するのと、これから相撲界に入る若手を送り出す親の立場としたら、暴力があるところには子どもは送れません」とし、
「八角理事長の『何気ない気持ちでやった暴力』という言葉が今出てくるのは、ちょっと呆気にとられてしまいますよね」
と首を傾げた。
さらに番組ではスポーツジャーナリストの二宮清純氏が、「暴力への甘い体質が依然として残っていたと言わざるを得ないでしょうね」として
「時太山(編注:07年に時津風部屋で起きた暴行死事件の被害者)や、朝青龍の事件(編注:10年に一般人に暴行して自ら引退)と、暴力事件のたびに『再発防止に力を入れる』と言っていますが、念仏を唱えてもダメなわけで」
と指摘。一方で「八角理事長は、『厳しい稽古と暴力の区別ははっきりさせないといけない』と認識されている」と一定の理解を示し、「認識があるのだから、再発防止に実効性をもたせるなら、処分基準を具体的にはっきりさせないと繰り返される危険性がある」と求めた。
ツイッター上でも「何気ないちょっとした気持ちでやった暴力」という言葉はクローズアップされており、
「反省してなければ、問題の本質も理解できていない事の表れ」
「暴力を気軽なものと捉える視点が隠れてませんか」
「こーりゃあ直んないな。角界の認識自体違うんでしょうね」
「まぁ相撲界の常識のズレがよくわかりますな」
といった投稿が相次いでいる。