県知事「(パンダは)和歌山にもいるんです」
アドベンチャーワールドでは、パンダの屋外運動場に檻やガラスの仕切りが一切ない(堀のようなスペースは観覧場所との間にある)ため、より近くでパンダを見ることができる。実際、園の事情に詳しい関係者は21日のJ-CASTニュースの取材に対し、
「平時であれば、行列ができることはまずありません。休日など観覧客が多い場合でも、少し待てば最前列でパンダを見られるような印象ですね」
とも話した。
なおインターネット上などでは、16年に生まれたユイヒンだけでなく、2000年以降に全15頭のパンダの出産に成功したアドベンチャーワールドの「報道量の少なさ」に疑問を抱く向きも。ツイッターには、
「コッチは『ジャンジャン』産まれてるのにな」
「報道がどうしても関東中心になってしまうのが腹立たしい!関西にはアドベンチャーワールドがある」
といった不満げな声も出ている。
J-CASTニュースは、新聞記事データベース「日経テレコン」で、21日17時時点のユイヒンとシャンシャンの報道量を比較した。それぞれのパンダの名前を含む記事の数(朝日、読売、毎日、産経、日経の5紙)を調べると、
「ユイヒン」...37件
「シャンシャン」...344件
だった。ユイヒンの名前が発表されたのは16年12月6日で、シャンシャンの名前が発表されたのは17年9月25日だ。
なお、朝日新聞(ウェブ版)などが12月20日に報じたところによれば、和歌山県の仁坂吉伸知事も同日の記者会見で、
「上野のシャンシャンしか世の中にいないのか、というくらいの浮かれようだ。最後に『和歌山にもいるんですよ』と一言くらい入れてくれたらいいのに」
と話したという。