サッカーJ1ジュビロ磐田のMF中村俊輔選手(39)が蹴り出すフリーキック(FK)の壁になるというバイトを巡り、「やりたい」「怖いのでは」と話題になっている。
J-CASTニュースでは、バイトを募っている人材サービス会社「パーソルキャリア」に話を聞いた。
「5万払ってでも応募したい」「実際は怖いか・・・」
中村俊輔選手と言えば、J1リーグで最多直接FK記録を持つなど、世界的なFKの名手だ。パーソルキャリアは、求人情報「an」の特別企画「超バイト」で、日給5万円で中村選手の壁になるバイト5人の募集を特設サイト上で2017年12月19日から始めた。
全国どこからでも交通費は全額支給され、中村選手のシュートを止めれば、インセンティブとして1本につき全員に500円が支給される。中村俊輔選手サイン入りスパイクのプレゼントや記念撮影もある。
年齢、性別などは問わず、「壁の経験は一切不問」という。「自分自身の壁を乗り越えるきっかけが欲しい方」「『ボールはともだち こわくないよ』という方」「『緑の巨人』や『摩天楼』という愛称で親しまれている方」などを募っている。
18年1月2日いっぱいまで募集しており、1月11日木曜日の夕方に静岡県磐田市近郊で4時間ほどバイトを行う予定。応募は、「an」の公式ツイッターをフォローした後、応募ツイートをリツイートし、特設サイト上の「応募する」ボタンを押して必要事項を記入する。
ネット上では、「5万払ってでも応募したい」「実際は怖いか・・・」などとファンらから注目を集めている。
パーソルキャリアの企画担当者は12月21日、J-CASTニュースの取材に対し、募集から3日弱で、すでに1万5000件以上も応募があったことを明かした。
ケガには対応するが、手加減はしないよう要請
実は、FKの壁になるというバイトは、FKの名手、J1ガンバ大阪のMF遠藤保仁選手(37)についても、2016年12月に行っている。このときは、7人の募集に対し、応募が1万4000件を超え、倍率は2000倍にもなっている。
パーソルキャリアによると、このときも募集から2、3日で1万件を超えたという。今回については、「遠藤選手のときを超える、とても大きな反響をいただいています」(企画担当者)と手応えを語った。前回応募したファンが公式ツイッターをフォローしていて、そのファンが再応募したこともあるという。
バイトの選考基準は、外部に出していないというが、チャレンジの熱意が伝わる志望理由などで選ぶという。前回選ばれた7人は、身長198cmの大男、有名大学のサッカー部員、女性のフリースタイルフットボーラーなどバラエティに富んでいた。
中村俊輔選手は、前回同様に5本前後を蹴ることが検討されている。今回は、対戦形式もできないか考えているという。FKの名手であるため、顔面などに当たることはほとんど考えられないというが、ケガ人が出たときの対応はするとしている。ただ、FKの迫力を感じてもらうため、中村選手には、手加減をせずに普通にやってほしい、と依頼しているそうだ。
なお、中村選手のシュートの模様はサッカーメディア「サッカーキング」サイトで公開される。