NHKは2018年9月での引退を表明している歌手の安室奈美恵さん(40)が紅白歌合戦に出場すると17年12月19日に発表した。安室さんは11月23日にNHKのインタビュー特番に出演。メディアの露出を極端に控え、コンサートでもMCなしのスタイルを貫いてきた安室さんが、カメラの前で自らの考えを語るのは極めて異例だとして話題になった。
特番が紅白出演の呼び水になり得るとの見方があるなかで、11月16日の出演者発表会見では安室さんの名前はなかった。NHK側は折に触れて安室さんと出演交渉を進めていることを明らかにしており、動向が注目されていた。
「特別企画」枠で「スペシャルパフォーマンスを披露」
安室さんは1995年から2003年にかけて9年連続で紅白に出場。今回の「ラスト紅白」は、14年ぶり10回目の出場になる。NHKの発表によると、安室さんは「紅組」ではなく「特別企画」枠で出演。内容は
「紅白歌合戦でスペシャルパフォーマンスを披露することになった」
「安室奈美恵が、日本中の皆さんへ、『夢』を贈る」
と説明されているだけで、曲目や歌う場所は現時点では明らかになっていない。
安室さんは、11月23日放送の「特集番組『安室奈美恵 告白』」に出演。「紅白歌合戦」や「ポップジャム」の映像を見ながら、自分の過去を振り返る内容で、涙を流す場面もあった。
過去には「SONGS」出演後に紅白出場の「大物歌手」多数
過去には「紅白に出ない」ことで知られていた矢沢永吉さん(68)、中森明菜さん(52)、宇多田ヒカルさん(34)らがNHKの音楽番組「SONGS」で特集され、後に紅白出場を果たすことがあった。そのため、安室さんが出演したのはSONGSではないものの、特番出演が同様に紅白への地ならしになるとの見方もあった。
ただ、紅白に出場すれば「ラスト紅白」のイメージが強くなるのは確実だ。18年は5大ドームツアーが控える中で、「引退」イメージを引きずったまま9か月間活動することの是非を問う向きもあり、出場の可能性は低いという観測も出ていた。