月探査コンペ、日本チームが出発 2018年にインドで打ち上げ

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   月面探査を競う初の国際コンテストに日本から唯一参加しているチーム「HAKUTO」(ハクト)の探査車「SORATO」(ソラト)が2017年12月19日、打ち上げが予定されているインドに向けて成田空港から出発した。

   探査車は重くなるほどコストがかかるため、軽量化を尽くして重量を4キロに抑えた。出発式では、全長58センチ、高さ35.8センチの小さな車体がゆっくりと搭乗ゲートを通過。空港スタッフが成功を祈りながら見送った。

  • インドに向けて出発する探査車「SORATO」(ソラト)。セレモニーでは自力で搭乗ゲートを通過した
    インドに向けて出発する探査車「SORATO」(ソラト)。セレモニーでは自力で搭乗ゲートを通過した
  • 全長58センチ、高さ35.8センチ。重さはわずか4キロだ
    全長58センチ、高さ35.8センチ。重さはわずか4キロだ
  • インドに向けて出発する探査車「SORATO」(ソラト)。セレモニーでは自力で搭乗ゲートを通過した
  • 全長58センチ、高さ35.8センチ。重さはわずか4キロだ

着陸地点から500メートル以上移動させて画像を地球に送る

   月面探査コンテスト「グーグル・ルナ・エックスプライズ」(GLXP)は米国のXプライズ財団が主催し、グーグル社が協賛。(1)月面に純民間開発のロボット探査機を着陸させる(2)着陸地点から500メートル以上移動させる(3)その後、高解像度の動画や静止画を地球に送信する、ことが条件で、そのスピードを競う。優勝チームには2000万ドル(約23億円)が贈られる。

   10年末の参加登録時点では30チーム以上が名乗りを上げたが、資金難などで次々に脱落。打ち上げロケットに「相乗り」させてもらう予定だった米国のチームも16年12月にリタイアを表明し、急きょ相乗り相手をインドのチームに変更。ハード面やソフト面で対応に追われた。現時点ではハクトや、相乗り先のインドのチーム、イスラエルのチームなど、計5チームが残っている。

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