首相と食事をして喜ぶような芸人は「文化にはあまり貢献しないと思う」――。脳科学者の茂木健一郎氏(55)が2017年12月17日夜に投稿したツイートが、「ダウンタウン」の松本人志さん(54)への皮肉ではないか、などとネット上で注目を集めている。
新聞各紙がウェブ版でも掲載した15日の「首相動静」では、安倍晋三首相がこの日の夜に松本さんら複数の芸能人と都内で会食をしたと伝えていた。そのためネット上では、冒頭に挙げた茂木氏のツイートについて、松本さんを「名指ししてるも同然」との反応が出ているのだ。
「文化にはあまり貢献しないと思う」
茂木氏は17日のツイートで、お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」が同日夜のお笑い番組「THE MANZAI」(フジテレビ系)で披露した政治風刺ネタを「すばらしい」などと絶賛した。
まず茂木氏は、原発問題や沖縄の米軍基地問題に鋭く切り込んだネタについて、「ウーマンラッシュアワー、がんばったんだなあ」と一言。その上で、
「日本のコメディが変わるきっかけになれば。放送してくださったテレビ局の方々にも、心からの敬意と感謝を捧げます」
とも投稿した。続くツイートでは、「ウーマンラッシュアワーのような笑いを応援してください。お願いします。日本の未来を開く」とまで訴えていた。
このように、「ウーマン」の2人が見せた風刺ネタを絶賛するツイートを立て続けに投稿した上で、茂木氏は突然、
「時の首相と食事をしてよろこんでいるようなお笑い芸人や、コメンテーターは、別にいてもいいけど、文化にはあまり貢献しないと思う」
と切り出した。
さらに茂木氏は「そういう人たちは、忖度のエンジェル(編注・原文ママ)に過ぎないから。それは、公共の電波でやるコメディではありません」と指摘。その上で、「このツイートについては、反省も謝罪もするつもりはありません」とも訴えていた。