私は貧血の持病があります。5年前の血液検査でヘモグロビン濃度が基準値より低いという結果が出ました。それまで貧血とは縁のない生活を送っていたのでびっくり。主治医から、「鉄分のサプリメントを飲むように」と指示されて服用を続けたところ、1年後の血液検査で基準値に戻りました。その後も、数値を維持するため鉄分サプリを飲み続けるように言われています。
今年の血液検査の前、「鉄分サプリを飲まないとヘモグロビン濃度の数値はどうなるのだろう。貧血が治っているかも」と思い、検査の2週間ほど前から摂取を中断してみました。その結果は......「数値が基準値以下ですよ。サプリをとってくださいね」。やはり服用の持続が必要なようです。
ビタミンB12、ビタミンC、葉酸も入っている
鉄分サプリのなかで、自分の体に合っているように感じてずっと飲み続けているのは、Mega Food の「Blood Builder」。健康系スーパーでサプリの棚を物色していたときに、店員さんが、「私も貧血でサプリ飲んでいるけど、これはおすすめ」と紹介してくれた品です。
鉄分サプリにも種類がいろいろあり、それまでよく飲んでいたのは鉄分のみが含まれた、ひと粒の鉄分容量20ミリグラム前後の錠剤です。
今飲んでいるBlood Builderには、鉄分以外に、ビタミンB12とFoliate(葉酸の一種)、ビタミンCが入っているのがポイント。ビタミンB12が不足すると、貧血になりやすいとされます。また葉酸も造血作用があるビタミンB群です。このふたつはヘモグロビン生成を促進する働きがあるのです。またビタミンCは、葉酸の吸収を助ける働きがあります。
1年ほどずっと愛飲していますが、鉄分だけのサプリを飲んでいた時と比べて、貧血が関係していると思われる体のだるさが抜けました。貧血持ちのママ友にもすすめています。鉄分も26ミリグラム入っているので、以前服用していたサプリと差はありません。またグルテンフリーなのも、グルテンアレルギーの私にはうれしい。錠剤タイプで、1日ひと粒だけで済むのも楽です。
複数の主治医や産婦人科医から「サプリを」
私はこれまでに診てもらった複数の主治医からは、ヘモグロビン濃度の数値が下がってしまった場合、「サプリを飲んで上げるのが一番早い」と言われました。
2人の娘を妊娠していた際も、「妊婦は胎児に栄養をとられて、鉄分が不足がちになる」ということで、鉄分摂取を産婦人科医に指導されました。そのときも、自分でサプリを買って飲めばいいとの話でした。日本であれば、鉄分を多く含んだ食事をとるように言われるのではないでしょうか。ここ米国とは大違いかもしれません。
最近、日本ではヘモグロビン濃度の数値が基準値を超えていても、疲れやすいなどの症状がある「隠れ貧血」の女性が多いという記事を読みました。私がまだ日本にいた20代後半、疲れやすくて、すぐに栄養ドリンクを飲んでいました。今思うと当時は貧血の予備軍、あるいは隠れ貧血だったのかもしれません。今になって考えるのは、「疲れがとれない」「だるい」と感じた女性は、すぐにでも貧血検査を受けるとよいと思います。
●筆者プロフィル
北雨利香。南カリフォルニア在住。2児の母。40歳をこえた途端に、定期健康診断で毎回のようにひっかかり、医者にサプリを飲むよう指導される。興味のあることは美容、健康、子供の教育、米国プロスポーツ、ハリウッドゴシップ、トランプ大統領の政策。