セックスは痛みを和らげる効果でも一番
というわけで、週に3回以上のセックスが一番効果を上げたことになる。実は、トルコの医療界はセックスによる尿路結石の治療にいたくご執心のようで、2015年6月にもアンカラ養成病院のチームが、全く同じ方法で行なった試験結果を同じ「IUN」誌に発表している。
その時の結石の自然排出率は、セックスが83.9%、タムスロシン47.6%、経過観察34.8%と、セックスが群を抜いて好成績だった。ただし、患者数が少人数だったため、結果の信ぴょう性に疑問がもたれた。今回は、その3倍以上の人数を対象に試験を行ない、改めて「セックス効果」が確認された形だ。
研究チームのピリ・レイス・カド医師らは論文の中でこうコメントしている。
「セックスがタイムロシンと同じように、5~10ミリ程度の結石の自然排出に効果があることがわかりました。特に鎮痛剤を使わずに済むことに貢献しています。男性の尿路患者には週に3~4回のセックスを推奨したいと考えます」