「脳卒中」「誤嚥」の兆候を自宅でチェック 健康診断も「DIY」できる

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【世界一受けたい授業】(日本テレビ系)2017年12月9日放送
「自宅で簡単にできる!DIY健康診断」

   「DIY(Do It Yourself)」と聞くと、「日曜大工」を思い浮かべる人が多いだろうが、病院など専門の施設で行うイメージが強い「健康診断」も、実はDIYできる。

   番組では、自分の健康状態を把握できる「DIY健康診断」の方法を、常葉大学教授で銀座医院院長補佐の久保明氏が紹介した。

片足立ちで足元のコインを拾う

   脳の血管が詰まるなどして脳組織が損傷し、運動機能が低下して手足が上手く動かせなくなる「脳卒中」。年間11万人が死亡する恐ろしい病気で、10~20代の若者でも、生活習慣の乱れやストレスなどで発症するおそれがある。

   脳の異常を早期発見するには「ペンを使ってトントンチェック」だ。

   紙とペンを用意し、中心に印をつけた直径1センチの円を描く。10センチほどペンを持ち上げたら、円の中心の印を狙って1秒1回のペースで20回点を打つ。

   円から外れた点が20個中3個あったら、脳に何らかの異常がある可能性が。顔に左右差がみられるか、手に力が入りにくいか、ろれつが回っているかを確認し、気になる部分があったら病院を受診してみよう。

   筋力や気力の低下で心疾患など様々な病気にかかりやすくなり、将来介護が必要になる危険性が高い状態を「フレイル」という。

   バランス機能の低下から始まるフレイルをチェックするには「片足コインキャッチ」だ。

   足元にコインを3枚並べ、片足立ちの状態でしゃがんでコインを拾う。男性は3枚全て、女性は2枚拾えればOKだ。拾えなかったら、筋力が衰えていると考えられる。足腰に不安がある人は壁の近くで行う。

   筋力の衰えを予防、改善するには、ウオーキングなどの適度な運動と、タンパク質を含む鶏肉、魚、卵、豆腐、乳製品などを使った、バランスのいい食事を心がけよう。

目を閉じて文字がまっすぐ書けるか

   食べ物や飲み物が食道ではなく気道に入ってしまう「誤嚥(ごえん)」は、肺炎を引き起こすほか、窒息の危険もある。

   飲み込む力をチェックするのが、30秒間に唾液を何回飲み込めるか計測する「ごっくんテスト」だ。

   喉仏の上に指を置き、唾液を飲み込んだ時に喉仏が指を乗り越えた場合のみ1回とカウントする。30秒間で3回飲み込めなかったら喉の筋肉が衰えているおそれがある。

   平衡感覚をつかさどる「三半規管」に問題がないかは、「あいうえおテスト」でチェックだ。

   紙とペンを用意し、紙が動かないよう机にテープで固定する。ペンを持ち、反対側の手は太ももに置く。机にひじが付かないよう注意しながら、紙に「あいうえお」とまっすぐ縦に書く。次に目を閉じた状態で、別の色のペンで同じ場所に「あいうえお」とまっすぐ縦に書く。

   目を閉じて書いた文字列が、左右に10度以上傾いていたら平衡感覚に問題がある可能性がある。

   「DIY健康診断」は、あくまでも危険な病気の早期発見のヒントだ。何か心配事が見つかったら、病院で相談しよう。

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