「今のマクラーレンにセナの名は使って欲しくない」
一方で、
「アイルトン セナの名前は 孤高のF1ドライバーとして触れないで欲しかった」
「今のマクラーレンにセナの名は使って欲しくない」
と、「Senna」という名前に抵抗感を示す向きもある。マクラーレンは2015年から、23年ぶりにホンダとともにF1に参戦。88年から91年まで圧倒的な成績を残した「マクラーレン・ホンダ」の復活が目されたが、3年間のシーズンを通して苦戦が続き、2018年からはマクラーレンはホンダと決別した、という経緯がある。
アイルトン・セナはロータス・ホンダなどで活躍したF1ドライバー。「音速の貴公子」の名で知られ、マクラーレン・ホンダに移籍した1988年には初めてF1の年間チャンピオンに輝いた。その後90年、91年にも連続して年間チャンピオンとなった。
真後ろについたナイジェル・マンセルを完璧にブロックし続けて優勝した92年の第6戦モナコグランプリなど、印象的なレースも多いレーサーの1人だった。
しかし、94年5月1日、第3戦サンマリノグランプリ・イモラサーキットのタンブレロコーナー付近で突如車の制御を失い壁へ激突。34歳で夭折したが、現在でもアイルトン・セナは数々の人から最高のレーサーとしての評価を受けている。
実際、英国のテレビ番組「Topgear」(BBC・Series15 Episode5)では、2005年の覇者であるフェルナンド・アロンソや、1998年のF1年間チャンピオンのミカ・ハッキネンなどが、セナについて「No.1のレーサーだ」と尊敬の念を語ったこともある。