東京都江東区亀戸にある個人経営の弁当店「キッチンDIVE」のツイッターでのキャンペーンが、ネット上で話題になっている。
目を引くのは、投稿に1000リツイートが集まれば1円で弁当などを売るといった「価格破壊」の取り組みだ。一体どういった意図があるのだろうか。同社に取材を試みた。
「価格破壊」で「3キロ弁当」もカツカレーも...
2017年12月15日16時現在で約6000人のフォロワーを擁している「キッチンDIVE」のツイッターアカウントのプロフィール欄には
「10000人フォロワー達成記念に店内の商品を無料で提供します」
という言葉がある。このように「価格破壊」に言及しているのはプロフィールのみならず、ツイートの内容も同じだ。14日には、
「1000リツイートしたらコロッケ100枚1円で売っちゃうもんね 3000リツイート300枚5000リツイート500枚 みんなでリツイート」
とつぶやかれた(15日16時現在1000リツイートを超えている)。15日の23時59分までリツイートを受け付け、16日に実際の販売を行うとしている。コロッケは5枚入り1パック5円で、購入は1人1つまでだ。
こういったツイートは1回きりのものではなく、過去にも同様の取り組みがある。たとえば1000リツイートで11日に「3キロ弁当」を1円で売る(10日投稿)といったものや、1000リツイートで14日にカツカレーを1円で売る(12日投稿)といったものがある。いずれも1000リツイートを達成し、完売したことを報告するツイートも見られる。
こういった「価格破壊」の取り組みにネット上では、
「だから キッチンDIVE やりすぎだって」
「キッチンDIVEが狂った企画を始めてる」
といった声が上がっている。「キッチンDIVEさんもソーシャルを上手く活用してるよね」と、SNSを利用した広報活動に好意的な見方をする人もいるが、一方で
「キッチンDIVE、一体どうやって利益上げてんだ」
「キッチンDIVE大盤振る舞いもいいところでは?大丈夫?」
と、売り上げへの影響を懸念する声もある。
「他の商品も買っていただけるので大丈夫」
J-CASTニュースは15日、キッチンDIVEの店長へと取材を行った。そもそも、こういった取り組みを始めた経緯について、
「ツイッターを見ていたときに、『友達にiPadを壊されたのでリツイート数×5円弁償させる』というツイートが流れてきて、それをヒントに1000リツイートで1円のセールを思いつきました」
と語る。「価格破壊」のツイートをする理由は、PRにあるといい、
「1000リツイートされると10万人位の人が見ます。そして当店の好感度も上がり、ご来店頂けるフォロワー様やお客様が増えますので、PR代として激安です」
と語る。おおむね、「1000人フォロワーが増えるごとに1日あたり5人の来客が増える」という。
以前はツイッターのフォロワー数が増えるごとに、1キロおにぎりを10円で売ったり「1キロ弁当」を100円で売ったり、カレーを無料で提供したりするなどのキャンペーンを行っていたという。今回のほか1円のセールは、上述した「3キロ弁当」、カツカレーの2つがあるという。
ネット上にある「価格破壊」に関する売り上げの懸念の声については、
「赤字ですが、お客様は他の商品も買っていただけるので大丈夫です」
とした。