レンコンは皮も節も食べるべし
12月から2月にかけて猛威をふるい、毎年1000万人以上がかかるインフルエンザを予防するには、免疫力を高めるのが重要だ。
Y'sサイエンスクリニック広尾の日比野佐和子氏が勧める食材は「レンコン」。体内の細菌や異物を取り込む免疫細胞をパワーアップさせる「LPS(リポポリサッカライド)」という成分が豊富に含まれている。インフルエンザはもちろん、認知症やガン予防、便秘改善効果も期待できる。
1日に必要なLPSの目安量は500マイクログラムで、レンコン100グラムでまかなえる。特に皮と節に多く含まれているので、皮はむかず、節ごと調理するとよい。節をカットしたものが並んでいる店頭が多いが、店員に「節をカットする前のものが欲しい」と伝えると買える場合がある。
レンコンにはネバネバ成分も含まれ、ウイルスが粘膜から侵入するのを防いでくれる。
管理栄養士の渥美真由美氏が、レンコンを使ったレシピを紹介した。
一品目は「ゴロゴロレンコン炊き込みご飯」。2~3人分の材料は以下の通り。
金芽米 2合
レンコン 200グラム
鶏ひき肉 100グラム
ショウガすりおろし 小さじ1
酒 大さじ1
塩 小さじ1
しょう油 大さじ1
切りコンブ 4グラム
皮をよく洗ったレンコンを節ごとサイコロ状にカットし、アク抜きのため水にさらす。炊飯器に金芽米と炊飯用の水、塩、しょう油、コンブを入れ、ショウガと酒で味付けした鶏ひき肉とレンコンを入れて一緒に炊くだけで完成だ。金芽米には白米の約6倍のLPSが含まれていて、さらなる免疫力アップが期待できる。
二品目は「レンコンのすりながし汁」。2人分の材料は以下の通り。
レンコン 200グラム
だし汁 500ミリリットル
みそ 大さじ1
ノリの佃煮 大さじ2
青ネギ小口切り 大さじ2
皮をよく洗いスライスしたレンコンを、だし汁で色が透き通るくらいまで煮たら、みそと一緒にミキサーにかけペースト状にする。もう一度温め、ノリの佃煮を加えたら完成だ。器に盛ったら青ネギをトッピングして。海産物にもLPSが含まれるので、ノリの佃煮を合わせることでさらなる健康レシピとなる。
LPSは180度以上で調理すると成分が壊れてしまうので、免疫力アップのためにレンコンを摂(と)りたいなら、揚げ物などの高音調理は避けよう。