お笑い芸人・有吉弘行さん(43)の再ブレイクのきっかけともなった「あだ名」の名づけだが、近頃は命名する機会がめっきり減っている。そんななか、2017年新たに頭角を現したのがモデルの滝沢カレンさん(25)だ。
へんてこな日本語が話題となり、バラエティ番組でも引っ張りだこ。「2017ブレイクタレント」にもランクインした(ニホンモニター調べ)。滝沢さんは「四字熟語」でのあだ名づけを得意としており、これまで数々の番組で披露して視聴者の笑いを誘っている。
「激流一年」「独身番長」「芸風過多」「小言鉄道」...
例えば、「激流一年」。誰のことを指しているかお分かりだろうか。今年大ブレイクした女性芸人――ブルゾンちえみさんだ。2017年12月13日放送の情報番組「PON!」(日本テレビ系)で披露し、ブルゾンさん本人も「たしかに...」と納得のネーミングだった。
これまで、今田耕司さん「独身番長」、アンジャッシュ・渡部建さん「芸風過多」、Kinki Kids・堂本光一さん「感情不明」、FUJIWARA・藤本敏史さん「突如顔面」、東野幸治さん「薄情大王」、IKKOさん「美容怪獣」、サンシャイン池崎さん「小声希望」、高畑充希さん「目鼻口近」、石原良純さん「小言鉄道」といった具合に、妙に的を射たあだ名を付けて笑いを生み出してきた。
有吉さんのあだ名と比較してみるとこうだ(前者が滝沢さん、後者が有吉さん)。
中居正広さん「支配抜群」「ニセSMAP」
嵐・大野智さん「海釣地蔵」「カレーパン」
嵐・櫻井翔さん「服装迷走」「説明」
嵐・二宮和也さん「趣味在宅」「早退」
雨上がり決死隊・宮迫博之さん「男前意識」「薄らハゲのくせに、クソナルシスト男/馬鹿のくせにイジリにくい」
くりぃむしちゅー・有田哲平さん「超起爆剤」「クズ人間/ハゲくそしゃくれ」
笑福亭鶴瓶さん「快楽名人」「無駄話嘘太郎」
どちらもその人の特長や魅力を端的に表しているが、有吉さんは同業のお笑い芸人に対してかなりの辛口だ。一方、滝沢さんは直感的でありながらも、ちゃんと四字熟語として成立させている。
四字熟語は「死に物狂い」
滝沢さんの四字熟語あだ名は、共演者や視聴者からも「おもしろすぎ」「最高」などと評判だが、自身は番組アンケートの特技欄に「四字熟語」と書いたことを後悔しているという。12月10日放送のバラエティ番組「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)で、
「こっちも死に物狂いでやっている。私どうしたらいいかわからない状態」
だと明かした。現在は特技だと言わないようにしているが、評判に評判を重ね、番組出演の度に求められてしまうそう。
一方で、へんてこな日本語は健在。テレビ番組での話し言葉だけでなく、インスタグラムの書き言葉も滝沢さんらしい言い回しの文章が並んでいる。
「雲の行き場を無くしてしまうような、まるで俺の顔を邪魔するなと言わんばかりの空の威圧に熱く反省したのかというような、上空の上下関係すら見つけてしまうのも御構いなしで、空の下で今日も歩き回ります」(12月12日投稿)
今後もどんな発言が飛び出すのか。