航空機メーカーのエアバスからの意外なクリスマスプレゼントが話題を呼んでいる。大型旅客機、エアバスA380型機の試験飛行のルートが、まるでクリスマスツリーのような形だったためだ。
飛行距離は数百キロ以上に及ぶため、航空機の経路を表示するウェブサイトなどを使わないと、巨大な「地上絵」の存在は分からない。こういった取り組みは米国で行われており、今後も増えそうだ。
ツリーの上の星かざりも再現
エアバスのフライトは2017年12月13日(現地時間)に5時間30分にわたって行われた。航空機の位置を表示するウェブサイト「フライトレーダー24」によると、エアバスのドイツ・ハンブルク工場を出発し、円を描きながらシュツットガルト付近まで南下。再び北上してハンブルクに戻るかと思えば、デンマークまでさらに北上して繰り返し旋回し、「ツリートッパー」と呼ばれる、ツリーの上の星かざりも再現した。
フライトレーダー24が試験飛行の経路をフェイスブックで公開すると、2000回以上シェアされ、9000件以上の「いいね!」や「超いいね!」がついた。
試験飛行したA380型機は、ドバイのエミレーツ航空に納入予定だ。
18時間かけて飛行機の形を描く
17年夏には、米ボーイング社でも似たような取り組みがあった。新型エンジンを積んだボーイング787型機が17年8月2日から3日にかけて行った試験飛行では、工場があるシアトルを出発し、22もの州を18時間かけて飛行。787型機の形を「一筆書き」した。約1万6000キロ飛行し、平均高度は約1万2000メートルだった。
これ以外にもボーイングは737型機の新型「MAX」が17年2月に行った試験飛行で、9時間以上かけて「MAX」の文字を米大陸に描いた。