「バーチャルYouTuber」をご存じだろうか。YouTubeへの動画投稿を中心に活動する架空のCGキャラクターのことで、いまネットユーザーの間でじわじわと人気を広げているコンテンツだ。
バーチャルYouTuberの草分け的存在として知られる美少女キャラ「キズナアイ」は、2016年12月の活動開始から1年と経たずに100万人以上のチャンネル登録数を獲得。すでに動画の総再生回数は5900万回を超えており、国内だけでなく海外でも大きな人気を集めている。
「生放送」を行うキャラも
2017年に入って新しいキャラが続々と登場したバーチャルYouTuber。そのほとんどはCGで描かれた美少女キャラだが、中にはスーツ姿の男性を模したキャラも存在する。現時点では、キャラの音声部分は実在の声優が担当しているパターンが多いようだ。
その大きな特徴は、活動のスタイルが実在のYouTuberとよく似ていること。例えば、キズナアイがこれまでにアップしてきた動画のタイトルを見ると、
「遠隔操作でクレーンゲームやってみた!」(16年12月22日)
「仮想少女的懸賞生活!~バーチャルでも当選できるか?」(17年1月5日)
「ゾンビが出てないのに怖い・・・恐怖のバイオハザード7実況」(17年5月3日)
など。このように、「××やってみた」として体当たり系の企画に挑戦したり、ゲームの「プレー実況」をしたりと、一般的なYouTuberと同じような方向性で活動しているのだ。
では、草分けのキズナアイの他には、どんなバーチャルYouTuberがいるのか。J-CASTニュース編集部が確認した限りでは、17年12月14日時点で活動しているキャラは10人弱だった。
そのうち、8月に誕生した白髪の美少女キャラ「シロ」は、どこか間の抜けた喋りが特徴で、ゲーム実況や時事ネタ動画などで幅広く活動。10月から活動している金髪ツインテールキャラの「ミライアカリ」は、下ネタを果敢に取り入れたスタイルで人気だ。
なかには、リアルタイムで動画を配信する「生放送」を行うキャラも。視聴者から寄せられた質問コメントに、ジェスチャーを付けて答えていくなど、架空のキャラとは思えないスムーズなやり取りが展開される。