「アンガーマネジメント大賞」が2017年12月14日発表され、「このハゲー!」「違うだろー!」などの暴言で世間を震撼させた豊田真由子元衆院議員が、「怒りの感情をコントロールできずに、失敗してしまったと思う有名人」の第1位に選ばれた。
1年を総括する「○○大賞」「○○ランキング」などの結果には、首を傾げることもしばしばあるが、これには誰もが納得ではないだろうか。
166/254でダントツの1位
怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングの普及を行う「日本アンガーマネジメント協会」が、全国の一般男女416人の計670人を対象にアンケート調査を実施し、254人の専門家によって選出された。
豊田議員は今年6月に男性秘書への暴言・暴行が報じられ、10月27日には書類送検された。「ちーがーうーだーろー!」は「2017ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされるなど、2017年を象徴する出来事として強烈なインパクトを残した。
同協会の発表によると、一般の回答者からは
「表ではニコニコ、裏では怒り。感情的に物事を判断する人に国政は任せられない」(30代/男性)
「怒りの感情が、そのまま暴力に変わっているから」(40代/男性)
「誰にでもこみあげる怒りはありますが、大人として特に議員になられるような方はこらえるべき」(40代/女性)
といった意見が寄せられた。専門家による投票でも254人中166票と、他を大きく引き離して1位となった。
この結果に対し、同協会の代表理事・安藤俊介氏はこう考察している。
「豊田真由子元議員の録音テープは多くの人に衝撃的で、悪い意味で非常に記憶に残るものでした。実際、言葉も流行語大賞にノミネートされましたし、まさか人がこのように怒るとは想像していなかった人も多かったのではないでしょうか。さらに絵に書いたようなエリートなキャリアを歩いてきた豊田元議員ということも、人の記憶に残る結果となりました。豊田さんについてはその後の衆院選で落選してしまいましたので、怒りがコントロールできずに人生で大きく失敗してしまった人になってしまいました。この事件から怒りの感情のコントロールの重要性について学び、人のため、社会のために活躍できるようになれれば、怒りの失敗から立ち直れた人として再評価されるでしょう」(原文ママ)