夕食を19時~20時に済ませ23時に就寝
大ぜん動のメカニズムは、こうだ。食事をすると、口に入ったものは胃が3時間かけて消化し、さらに小腸で5時間かけて消化された後に大腸に送られる。胃と小腸が空っぽになって初めて、大ぜん動が起こる。
食間を8時間あけるとなると、日中活動しているときは難しい。だが、就寝時間を含むとなれば、比較的容易ではないか。
そうなると、夕飯の時間がポイントとなる。渡邉医師が勧めるのは、夜19時~20時の間に食事を済ませ、23時に就寝する生活のリズムだ。床に就く3時間前までに食べ終わることが重要。そうでないと胃が食べ物を消化しきれず、睡眠が浅くなってリラックスできなくなり、大ぜん動が起きにくくなる恐れがある。
40年間便秘に苦しんだ松本明子さんだが、振り返ると当時は「寝る前まで食べていて、朝まで間があかなかった」。6年前に克服したが、きっかけは生活習慣の改善だった。18時台に夕飯を食べ、0時に布団に入る生活を1か月続けたら、便秘による肌荒れや肩こり、更年期障害、冷え症がすべて解消したと話した。