北のミサイルと自民の失言 池上彰さん「因果関係ないと信じたい」

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「麻生さんの発言というのは非常に正直だったのかもしれない」

   放送以前から、安倍政権の問題事項と北朝鮮のミサイルの関連性を疑う人はおり、

「安倍総理ピンチで決まって飛んでくる北朝鮮ミサイル」
「国会で安倍がモリカケで攻められると北ミサイル」

といったように、安倍首相の「陰謀」説を唱える人もいた。

   8月30日の衆院安全保障委員会の閉会中審査では、前29日のミサイル発射時の迅速な対応について、

「なんでこんなに早くできたんですか。つまりこれ、実は撃つ前から分かっていたんではないか、というような見方をされる方もいます」

と、民進党の後藤祐一衆院議員が質問をぶつけていたこともある。ネット上ではこうしたやりとりを上述の陰謀論と結びつけるような向きもあった。

   番組からは、自民党議員の失言と北朝鮮のミサイルのタイミングが「示し合わせたように」(出演した藤澤恵麻さんの発言)重なっているようにも受け取れるが、池上さんは「因果関係があるわけではないと信じたいですよね」とひとまず否定。一方で、

「そもそも、失言が相次いでいた時にミサイル発射実験も相次いでいたっていうことなんですけれども。その結果、失言が消えてしまったり、下がりかけていた安倍内閣の支持率が上がったりということにはなっているという点では、麻生さんの発言というのは非常に正直だったのかもしれない」

と述べた。

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