「山のように積もった雪を切り抜けて訪ねてきた」はず
朝鮮中央通信が配信した10枚の正恩氏の写真はいずれも満面の笑顔。薄手のコート姿を着て革靴を履いている。「山のように積もった雪を切り抜けて訪ねてきた」のであれば、泥まみれになりそうだが、コートは乾いているように見え、革靴はピカピカ。髪型もほとんど乱れていない。白頭山の標高は2744メートルで、過酷なはずの環境で撮られた写真なのか疑わしいとみる韓国メディアもある。
テレビ朝鮮は、
「この時期白頭山は平均気温がマイナス20度程度。風も非常に強く、気象状態は良くない日の方が多い。白頭山の頂上に実際に行った場合、あの状態で平然としているのは困難。だから合成疑惑が出てくる」
と指摘。2015年に空軍パイロットと白頭山に登った際の集合写真でも、後方に映っている兵士の一部が「宙に浮いているように見える」として、合成が疑われたとした。先例があるだけに、今回の写真も「本物」か疑わしい、というわけだ。
一方、東亜日報は
「白頭山は頂上まで道があり、4輪駆動車などで上がれる」
として、特段写真を問題視していない。