CD買わない若者が「ラジカセ」を買う理由 レトロ趣味超えた、新たな需要が

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ソニーは「ラジカセのある風景を変える」新商品

   もちろん、昔から「ラジカセ」を愛用し続けている層も。「実はラジカセは、業界的にも堅調なカテゴリなんです」と説明するのは、ソニーの広報担当者だ。

   ドウシシャとは違い、ソニーが主に想定しているのは、これまでもラジカセを使い続けてきた50~60代の買い替え需要だ。しかし、商品は着実に変化している。たとえば、6月に発売した最新モデル「CFD-S401」(ソニーストア価格:1万2880円)は、「ラジカセ」と聞いて思い浮かべる(それこそドウシシャ製品のような)ものとはかなり異なる、落ち着いた色使いと、やわらかみのあるデザインが印象的だ。

「これまでは『メカっぽい』デザインが主流でしたが、『ラジカセのある風景を変える』ことをコンセプトに、昨今のインテリアのトレンドに合うような、落ち着いたトーンを取り入れました」

   そのソニーも、ニーズが世代を超えて広がりつつあることも実感している。「CFD-S401」の発売のニュースもメディアで盛んに取り上げられ、商品ページにはこれまでより多くのアクセス数があった。こうした動きを受け、「カラーやデザインを重視する40~50代以下」を主なターゲットに、ウェブ限定カラーの「ブルーグレー」を9月に投入している。

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