「この程度の事件と言っちゃいけないのかも分かりませんけど」
一方、笠井信輔アナウンサーは「不起訴に対する不服申し立ては『相撲道』に反しますよ。後から物言いをつけることになりますからね、検察審査会に申し出るということは。(不起訴になれば)そこは受け入れるんじゃないですかね」と持論を展開。
これに続いたのが司会の小倉智昭さんで、
「実際にこの程度の事件...この程度の事件と言っちゃいけないのかも分かりませんけど、書類送検で済むような事件で、検察審査会に申し立てをする事例ってかなりあるんですか?」
と発言した。若狭氏は「かなりではないですけど、あることはあります。特に被害感情が強い、処罰意思が強いにもかかわらず罰金にもならなかった場合は、もう一度市民の目で見てもらいたいということで申立てする可能性は出てきます」と見解を述べていた。
小倉さんの「この程度の事件」発言は、逮捕をせずに書類送検した事件だという点を強調したようにも聞こえるが、事態は横綱・日馬富士の引退に発展。07年に時津風部屋で力士暴行死事件が起きた経緯から、角界の在り方が問われるまでに騒動が大きくなっている。ワイドショーも連日、長い時間を割いて関連情報を伝えている。こうしたことを背景に、ツイッターやネット掲示板では
「暴行と言っても今回のはリンチに近い暴行なのに、この程度のことで、、って」
「『この程度の事件』って言ったんだ...。ほんと、人ごとにしか考えてないな」
「『この程度の事件』だと思って好き勝手言ってるんだな」
といった声が複数書き込まれた。
また、日馬富士の暴行問題は小倉さんの番組でも連日報じていることから、「自分で『この程度』というような事件で何時間使ってんの」と皮肉めいた声もあった。