【おはよう日本 おはようビタミン】(NHK)2017年12月11日放送
僧侶に学ぶ!健康の秘けつ
年末年始はお寺と縁の深いシーズン。僧侶は寒い冬も厳しい修行を続けているが、私たちの生活に取り入れると健康になるヒントがたくさんある。 「拭き掃除でトレーニング」「座禅でよい姿勢に」「おかゆで温まる」の3つの健康のコツを紹介する。
全身の筋肉がパンパンになる「拭き掃除」効果
森田洋平アナが訪ねたのは静岡県浜松市にある臨済宗方広寺。住職の湧出宜雄(ぎゆう)さんは厳しい修行を積んできた人だ。湧出さんが森田アナに最初に勧めた「健康法」が「拭き掃除でトレーニング」だ。雑巾で寺の廊下などを拭くのだが、これも僧侶の修行の1つ。
やり方が厳しい。普通にひざを床につくのではなく、両足を開いて伸ばしたまま、雑巾を持った腕を左右に大きく振りながら拭く。
湧出さん「座禅の修行中は体を動かしませんから、拭き掃除で体、足腰、腕の筋肉を鍛錬するのです」
森田アナが実際にやってみると、雑巾が床を滑らないため、かなり体重をかけて腕に力を込めないと拭くことができない。
森田アナ「いやあ、キツイ! 腕に力がいります。それに腰と足がパンパンになります」
森田アナはものの数分で、「あ、痛タタタタ」と腰を伸ばした。
湧出さん「全身のいいトレーニングになったでしょう(笑)。家でやる時は、無理のない範囲で、自分の体力に合わせて行なうことがコツです」
森田アナ「拭き掃除をすると、体がポカポカしてきました。年末の大掃除の時にオススメですね」
続いて教えてもらったのは座禅の基本。湧出さんの横で、胡坐を組み、深々と呼吸をする。座禅をして良い姿勢になるポイントを湧出さんはこうアドバイスをした。
湧出さん「背筋を伸ばす時、意識として頭のてっぺんをグ~ッと天井に押し上げる気持ちで行ないます。良い姿勢を意識することが大事で、家や会社でやる時は椅子に座ったままでもいいです。これを続けることで、集中力が高まる効果があります」
森田アナ「確かに、いい感じです。この後、放送に臨めばいい放送ができそうです」
湧出さん「たぶん、〝かまない〟と思いますよ」