【ごごナマ 知っトク!らいふ】(NHK総合)2017年12月5日放送
「キムチの健康パワー大特集」
朝鮮半島を代表する漬物で、日本の食卓でもおなじみの「キムチ」。美味しいだけでなく、栄養たっぷりだとご存知だろうか。
食物繊維やビタミン、乳酸菌が豊富な上、ストレスの緩和や快眠が期待できる成分も含まれる。番組では、知られざる健康効果や簡単にできるレシピまで、キムチの魅力にとことん迫った。
腸内環境を改善し、免疫力高める
キムチの栄養素について解説したのは、医師の小林暁子氏だ。
まずは「GABA」。アミノ酸の一種で、体内に入ると脳の興奮状態を抑え、リラックスを促し、眠りの質を高めるほか、血圧を下げたり、記憶力が上がったりという効果も。集中したい時に摂(と)るとよい成分なので、受験勉強の夜食にキムチを使った一品がオススメだ。
GABAはキムチをはじめとした発酵させて作る漬物のほか、小魚、発芽玄米、チョコレート、トマトなどに含まれている。
次に「植物性乳酸菌」だ。熱や酸に強く生きたまま腸に届きやすいので、料理に適している。善玉菌を活性化させ、免疫力向上につながる。白菜に含まれる食物繊維も相まって、腸内環境改善が期待できる。
そして、発酵の過程で生まれた豊富なビタミンB群や、トウガラシのカプサイシンが、疲労回復や血行促進に効果を発揮する。代謝が促され、今の寒い季節にはピッタリの食材なのだ。