仰天、サウナが高血圧と認知症を防ぐ! 発祥地北欧の研究、それなら日本の温泉は?

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「サウナには幸福感とリラクゼーション効果が」

   実は、ロッカネン博士は「サウナが認知症を予防する」という驚きの研究を2016年12月に英オックスフォード大学の老年学専門誌「Age and Ageing」に発表しているのだ。それによると、研究手法は今回とまったく同じだ。42~60歳の健康な男性2315人をサウナ浴の頻度に応じて3つのグループに分け、認知症の発症リスクとの関係を約20年間追跡した。その結果、ほとんど毎日サウナに入浴する人は、週1回以下の人に比べ、軽度の認知障害になるリスクは66%低く、アルツハイマー病になるリスクは65%低いという結果が出た。

   この時もロッカネン博士は、論文の中で「サウナ入浴と記憶疾患とを結びつけるメカニズムがあることが確認できたが、その解明にはさらなる研究が必要だ」とコメントしている。なかなか理由を明かすには慎重なのだ。しかし、この研究を報道した科学ニュースサイト「Science Daily」(2016年12月16日付)の取材にはこう語っている。

「これまでの研究では、頻繁にサウナに入ると、血流がよくなり、心臓突然死のリスクを下げることが分かっています。同様に、サウナはまだ知られていないメカニズムによって、心臓血管の健康と脳によい影響を与えるのでしょう。サウナ入浴中に経験する幸福感やリラクゼーションが重要な役割を果たしているのかもしれません」

   それなら、日本の温泉や銭湯も同じに思えるが......。

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