仙台などJR東日本の域内については「今後検討」
導入の経緯などについて、J-CASTニュース編集部は17年12月6日に取材を行った。
JR東日本が答えたところによると、現在でも新幹線の乗車券ならICカードでもできるものの、特急券は別途購入の必要があると述べる。そのうえで、
「たとえば新幹線に乗り換える時に、特急券を通してからICカードをタッチすればよいのですが、ICカードを押してから特急券を通すと、自動改札に止められてしまうのです」
といい、ICカードのみで乗車できるようにすることで、利便性を高めたい狙いだ。
JRグループで、JR東日本以外に同じ取り組みを行うところは「現時点では無いと思います」としたうえで、東京~仙台駅間や東海道新幹線について今後どうなるのかを聞いたところ、
「東海道新幹線についてはJR東海の管轄ですので私たちにはどうにもなりません。ただ、仙台は弊社の管轄なので、ご利用状況などを見ていきながらエリアの拡大も検討していければと思います」
と語った。また、
「現在、SuicaなどのICカードにチャージできる金額の上限が2万円で、それ以上の運賃を徴収する仕組みにはなっていません。仮に新幹線で他のJRが管轄する地域へ向かうにしても、そういったICカードの仕組み・システムの改善を図っていくことも必要になります」
と続けた。