今年のクリスマスはどう過ごしますか?――
こんな質問をリサーチ会社が男女1000人に聞いたところ、前年調査と比べ「特にない」派が減り、パーティ派や外食派が微増した。景気拡大の長さが「いざなぎ景気」(57か月)を(暫定判断で)超える一方で、庶民には「実感がない」とされる中、小さいながら変化の兆しが出てきたのだろうか。
2番目に多いのは「ホームパーティ」で約2割
今2017年のクリスマス(12月25日)は月曜だ。楽天リサーチ(東京・世田谷区)が1日に発表した「クリスマスに関する調査」によると、「今年のクリスマスの予定」の最多は、「特にない・いつもと変わらずに過ごす」で42.7%と4割を超えた。男女別でも差はほとんどなく、男性42.8%、女性42.6%だった。一方、年齢別にみると差は顕著で、20代は2割台と少なく、以降、30代は3割台、40代は4割台、50代・60代は5割台と年齢層とともに高くなる。
全体の数字(42.7%)を昨16年(クリスマスは日曜)の調査結果(46.3%)と比べると、3.6ポイントの減少。逆にいえば、「予定がある」人が増えた可能性があるということだ。その影響か、個別の「予定」の中には、前年からの微増が目につく項目も。「特にない」に次いで(17年も16年も)2番目に多い「ホームパーティ」は、21.7%(17年、以下同)で1.8ポイント増だった。他にも「レストランなどで外食」が、9.1%で0.9ポイント増、「ホテル・旅館に宿泊」が3.0%で0.7ポイント増など。
一方で、「仕事・アルバイト」は7.9%で0.1ポイントの微増にとどまった。クリスマスの曜日が17年は月曜、16年は日曜という点を踏まえると、伸びが抑えられていると言えそうだ。こうした変化は、景気拡大の余波をうけて気分が少し華やいできたことの反映なのか。もっとも、数字の変動は小さく、誤差の範囲である可能性も十分にある(「未定」の人も17年は微増)。クリスマス当日が平日(17年)か休日(16年)か、の違いが影響した可能性もある。
1人あたり平均額は8959円
内閣府が11月8日に発表した9月の景気動向指数の基調判断は、最も強気の「改善を示している」だった。公式にはもうしばらく時間が経ってからの判断となるが、暫定的に景気拡大は、この9月で「いざなぎ超え」となる58か月間に達した。
今回の楽天リサーチの調査は、11月10日から11日にかけ、同社に登録しているモニターの中から全国の20代から60代の男女1000人を対象にインターネットで行った。「予定」の項目以外では、プレゼントを贈る際の1人あたり平均額は8959円、などの結果が出ている。