1980年代に人気を集めた名作アクションゲーム「ドルアーガの塔」。その世界観やキャラクターを引き継いだスマホアプリ「ドルアーガの塔 Tower of Defender」が、2017年12月8日に配信された。
しかし、このアプリに原作ゲームのファンからは困惑の声が止まない。今作のジャンルは、なんと「女性向け恋愛シミュレーションRPG」。ソフトを起動すると、タイトル画面にはイケメンキャラの顔がズラリと並ぶ。
原作の「ドルアーガ」は、不条理なまでの高い難易度でゲーマーの支持を集めた「硬派」な一作。それだけに、「なぜこうなった」「ええ...」などと戸惑う原作ファンが続出しているのだ。いったいなぜ、ドルアーガを「恋愛RPG」にしたのか。J-CASTニュースが、開発会社に聞くと......。
舞台は原作ゲームから100年後
「ドルアーガの塔」は、1984年にナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)が発表したアーケード用ゲーム。バビリム王国の王子・ギルが、恋人を救うために悪魔ドルアーガに支配された巨大な塔の最上階を目指すという物語だ。
ゲームをクリアするためには、特定の敵を決まった順番で倒すなど、難解な条件を満たしてアイテムを入手する必要があった。こうしたハードな難易度がゲーマーに支持され、発表から30年以上が経った今も根強い人気を得ている。
そんな往年の名作ゲームの名前を冠した新作スマホアプリ「ドルアーガの塔Tower of Defender」。ジャンルは女性向けの「恋愛RPG」で、舞台は原作ゲームから100年後の世界だ。
登場キャラはイケメンだらけで、島﨑信長さんや松岡禎丞(よしつぐ)さんら人気男性声優も起用。仲間のイケメン達と親交を深めつつ、襲ってくるモンスターと戦いながら「ドルアーガの塔」を守っていくストーリーになっている。
ゲーム部分はシンプルなターン性RPGとなっており、原作のようなアクション要素はない。プレー料金は基本無料だが、ゲームを便利に進められる課金アイテムも存在している。
なお、アプリの開発は、バンダイナムコが2015年から展開している「カタログIPオープン化プロジェクト」の一環によるもの。これは、プロジェクトにエントリーすることで、同社のゲームタイトルやキャラクターなどのIP(知的財産)を使った二次創作が可能になるというものだ。