なぎなたの長さは剣道の竹刀の約2倍
一般になじみがないとみられる「なぎなた」とは、いったいどういう武道なのか。
公益財団法人全日本なぎなた連盟の公式ホームページによると、なぎなたの競技には「試合」と、「演技」の2つがある。
「試合」では剣道と同じように防具をつけ、面、小手、胴、のど、すねを打つことを狙い、勝負を競う。原則、1試合3分で、有効な打撃を2本先取した方が勝利となる。
一方、「演技」では、防具を付けずに、2人1組で技の優劣を競う。姿勢や服装、発声、技に気魄が満ちているかなどが評価対象となる。
なぎなた自体は、柄の部分が樫の木で作られ、先端の竹製の刃の部分がやや曲がっており、長さは210~225cm。剣道の成人用の竹刀が120cm以下と定められている(二刀流は除く)ことからすると、なぎなたは竹刀の約2倍のリーチがあることになる。
もともと、なぎなたは戦いの時に用いる道具だった。刀より長く応用が利き有利だった。江戸時代になると護身用などの用途が主になり、武家に嫁ぐ女性の嫁入り道具の1つにもなっていたとされ、現在でもなぎなたをする人に女性が多いのは、その流れを汲んだものだという。
今回のなぎなたVS剣道について、ネット上では、
「なぎなた、密かに強い」
「剣道より薙刀の方が強いのかw」
と、なぎなたの予想外の強さが目を引いているようだ。一方で、
「そもそもリーチが違いすぎる」
「なぎなたって、女性の武器みたいなイメージあるけど、本来はとてつもなく強力な武器だからね」
「竹刀と違う軌道で打ってくるので避けにくいので、なぎなたが断然有利」
と、なぎなたが剣道に勝つのは当然と見る向きもあった。