忘年会を終え少し酔っての帰り道、満員電車から降りようとしたら、ドア近くの乗客とトラブルになり――そんな事態は避けたいものだが、満員電車から降りる際、周囲に一声かけた方がよいのか、無言で粛々と降りた方が良いのか。
情報エンターテインメント番組「ノンストップ!(NON STOP!)」(フジテレビ系)は、この古くて新しいテーマを取り上げ、出演者らが意見を交わした。多数だった見解は......
「言っても、どかない人がいる」
2017年12月8日放送のノンストップは、「カラオケに皆で行った際、『練習』する人は許せるか」などネットで話題になったテーマについて、出演者らが語り合った。
満員電車から降りる際の声かけの有無をめぐっては、司会の設楽統さんが冒頭、
「(『降ります』などと、みんな)言ってないかも。言ってるイメージがない」
と、無言派が多いという印象を語った。指名されたタレントの安田美沙子さんは、
「よく乗るんですけど」
として、
「(降りると)言っても、(ドア近くから)どかない人がいる」
と指摘。そういうケースが続いたので「もうあきらめて」しまい、「急いで降りなきゃ」と行動しているそうで、今では無言で降りる派のようだ。
次に、千秋さんも
「満員電車、乗ったことあるけど」
とした上で、
「(『降ります』と誰かが言うのを)ほとんど聞いたことがない。たまに言う人がいたら、『どんな人が言ってんだろう』と、見ちゃうくらい。珍しいから」
と語った。
ここで、司会の設楽さんは
「エレベーターなら無言で押しのけたら『何だ』ってなるけど...」
と、満員電車の際なら「何だ」とはならない、との見解を示した。
「『済みません』と言って降りなさい」
また金子貴俊さんは、自身の経験には触れなかったが、
「最初は『済みません』と言ってたんだろうけど、あまりに(周囲が)反応しなくて、言えなくなってくるのでは」
と、無言派が多い現状の理由を推測してみせた。
一方、お笑い芸人のカンニング竹山さんは
「(無言で降りるのが)マナーじゃないからね。『済みません』と言って降りなさい」
と、主張していた。番組内では結論は出ることなく、次の話題へ移っていった。
実際、どうすべきなのか。事態はなかなか複雑だ。過去には「『降りま~す』 乗客タックルでケンカ勃発(以下略)」(産経新聞ネット版、1月19日)と、都内の私鉄の通勤満員電車で、声掛けはしたが「体当たり」しながら降りようとする客らがいてトラブルとなり、電車の遅れにつながったケースが報じられるなどしている。