全米一の人気猫をからかったプレスリリース
ところが、犬のニューロンが猫の2倍あるという結果にメディアが注目した。それは同大学のプレスリリースが、ハシャギ過ぎていたせいもある。見出しが「Sorry, Grumpy Cat Study finds dogs are brainier than cats」。直訳すると「ごめんね、不機嫌な猫ちゃん。わが大学の研究では、犬の方が猫より賢いってよ」といった軽い調子だ。実は「Grumpy Cat」(グランピー・キャット=不機嫌な猫)は、全米で人気第一の実在するスター猫なのだ。アリゾナ州フェニックスに飼われているメス猫で、いつも口を「への字」に曲げた「ブサ可愛らしさ」が受け、テレビや映画、CMで引っ張りだこ。日本でいえば、ソフトバンクの「お父さん犬」のような存在だろう。
このニュースにはツイッター上で、犬派・猫派から次のようなバトルの投稿が相次いだ。まず犬派が――。
「そんなの当たり前でしょ。盲導猫とかいたら話は別だけど」
「ズル賢さでは猫のほうが上だけどな」
一方、猫派も「猫っ可愛がり」では負けていない。
「やかましいわ! 猫の可愛さは賢さなんかじゃ測れないんじゃー」
「世間では馬鹿な子ほど可愛いと言いまして」
「猫より賢いのに人間を下僕にもできないのは何故? 犬は『賢い頭』の使い方も分からないのかな?」
炎上気味の論争にはこんな声も――。
「地域紛争だったのが戦争に発展しそうな怖い案件...」