将棋の羽生善治棋聖(47)が2017年12月5日、鹿児島県指宿市で行われた第30期竜王戦7番勝負の第5局で渡辺明竜王(33)を87手で破り、4勝1敗で15年ぶりに竜王位を獲得した。通算7期目で「永世竜王」の資格が与えられ、これで7大タイトルの永世称号を獲得する史上初の「永世7冠」を達成した。
羽生棋聖は1995年に永世棋王、永世棋聖、96年に名誉王座、97年に永世王位、2006年に永世王将、08年に永世名人をそれぞれ獲得していた。この竜王位で、自身のもつ通算タイトル獲得数記録も「99期」に更新した。
永世称号の条件はタイトルごとに異なり、竜王は「通算7期」または「連続5期」。17年に新設された「叡王戦」には永世称号の規定が設定されていない。