「もしも神様が君たちの命を奪いにくるのであれば、親方が奪い返す」
ブログでは自身が相撲に邁進してきた日々についても、「師匠から相撲の哲学を学び、必死で身に付けた」「布団に横たわるまで死力を尽くして生きてみたい、と思いながら毎日を暮らした」とつづっている。「喧嘩っぱやかったし、怖いもの知らずだった」と振り返るも、「でも今は君たちの取り組みを見るのが怖い、ただただ怖い。でも歯を食いしばって見つめているんだ。神様をも味方につけようと思って」と弟子を心配した。その上で
「神様が味方してくれなかったとしたら、親方が受けて立つ思いで見ている。神様を敵に回しても親方はなにも怖くないさ。ただ、君たちが怪我をするのだけがすごく怖い。神様は居るようでいないものだよ。居るとしたら、君たちの守護神は親方さ。君たちのためなら、例え世界中の神様を敵に回したとしても、なにも臆することはない。もしも神様が君たちの命を奪いにくるのであれば、親方が奪い返す。親方は相撲しか知らない。相撲は詳しい、負け方も勝ち方も心得ている。しかし君たちには勝たせることしか教えない。命懸けで勝たせる」
と決意をつづっていた。
これでもかというほど弟子への愛情が込められた同ブログに、ツイッターやネット掲示板の中では
「このブログを読んで泣けました」
「貴乃花親方の心の叫びが響きました」
「誰よりも自分に厳しく、不器用な貴乃花の人柄が如実に表れていると思う」
「熱いですね。こちらの目がしらも熱くなってきました。彼がどの様な想いで横綱まで登りつめたのか、そして弟子に対してどの様な想いを持っているのかが伝わる素晴らしい内容でした」
といった声が続々。日馬富士による貴ノ岩への暴行事件と絡めたこんな感想も出ている。
「これを読むと、酒の席で弟子が怪我を負わされたなんて、たまらなかっただろうということが容易に想像できる」
ただ一部では、
「ちょっと弟子に執着しすぎじゃね? 何か怖いよ」
「今回の一件は本当に弟子のためになっているのか?」
といった疑問も漏れていた。