貴乃花親方が4年半前に書いたブログが、弟子の平幕・貴ノ岩への暴行問題を受け、ツイッター上で改めて注目を集めている。
「我が弟子たちへ」と題されたブログには、「一緒に土俵にはあがってやれないが、親方は命を懸けて見ている、不惜身命で見ている」など、溢れんばかりの弟子への愛情がつづられていた。
「一騎当千であるつもりだよ!」
あるツイッターユーザーが2017年11月30日に紹介したのは、貴乃花親方が2013年5月12日に更新したブログ。貴乃花部屋の公式サイトに掲載されており、ユーザーは同ブログの中で一番好きな記事だとした。
ブログは13年の五月場所初日に書かれ、まず弟子たちにこう呼びかけていた。
「全力を尽くしてやるだけやってくれればいい。数字的な勝敗も気になるとこだが、そんなことより君たちが生きてきた証を土俵の上で堂々と見せるだけでいい。焦らず、怯まず、躊躇わずに、今まで君たち一人一人に教えてきたことを頭に浮かべて、まっすぐな気持ちで戦いに挑めばいい。この世は一切皆空である」
また、
「親方がついている。一緒に土俵にはあがってやれないが、親方は命を懸けて見ている、不惜身命で見ている!」
「すべての君たちの取り組みを替わってやれるものなら替わってあげたい。一騎当千であるつもりだよ!」
と力強く背中を押している。
「不惜身命」は、ブログからさらに遡ること19年前、現役時代の貴乃花親方が横綱昇進を果たした1994年の昇進伝達式で、「今後も不撓不屈の精神で、力士として相撲道に不惜身命を貫く所存でございます」と口上を述べたことでも知られる。