「日本市場はターゲットにしています」
印刷時間は、選んだメニューによる。ナチュラルマシーンズ社のウェブサイトによると、凝ったデザインのチョコレートは「20分ぐらいかかる場合も」あるが、4人分のラビオリなら「あっという間」だ。
価格は、初回の限定生産分は4000ドル(約45万円)で、機械本体に加えてナチュラルマシーンズ社による技術サポートを含む。今後、技術の進歩とともに普及版が開発され、価格が下がることが期待される。一般消費者にとっては、家庭版プリンターが製造される段階になって、どの程度の価格で売り出されるかが注目だろう。
ナチュラルマシーンズ社のサイトには、FOODINIで印刷された数多くの食品の写真が掲載されている。日本食もできるのだろうか。共同創業者でCMOのクスマ氏は取材に対し、「日本市場には大いに興味があり、ターゲットにしています」と答えた。「印刷例」の中には、日本食にヒントを得たメニューもあるという。日本食の代表格といえば寿司だが、さすがに生魚は印刷できない。だが同社では、寿司の一部だけでもFOODINIでつくれないかを現在研究中だという。