相撲リポーターの横野レイコ氏が、元横綱・日馬富士の引退の背景にあった事情についての特集の後、目に涙を浮かべた。これにインターネット上では一部からツッコミが入っている。
日馬富士は平幕・貴ノ岩への暴行問題のあくまで「加害者」であることから、「横野さん、泣きたいのはあなたじゃなくて、被害者の貴ノ岩関ですから」といった声が続出したのだ。
「自分が今まであるのは会長のおかげです」とお礼
2017年12月4日放送の「直撃LIVE グッディ!」(フジテレビ系)では、日馬富士を10年以上応援してきた佐藤俊一・伊勢ヶ浜部屋後援会長が、引退の背景として日馬富士から聞いたという話を明かした。日馬富士の小学生の長女が、「学校行ったら『あんたのお父さんは何か悪いことしたんだって』と泣いて帰ってきた。父親として本来自分が起こしたことの責任を取るという意味において、彼(日馬富士)は本当につらい立場に立ったわけですよ」という。
番組では、日馬富士が九州場所中の11月15日、福岡から東京に日帰りで行ってきた理由について、上記の長女の状況を聞いて家族に会うためだったとしていた。途中、「連日事件の報道が飛び交う中、無言を貫いた日馬富士だったが、胸中には横綱として、父親として重大な決意を秘め続けていた」とのナレーションも入った。
同月29日の引退会見直後にも電話で日馬富士と話したという佐藤会長は、「今日で身を引くことを表明しましたと。大変長らく有難うございましたと。いろいろお騒がせしてご迷惑をおかけしましたと」と会話の内容を明かした。また、日馬富士は自身が描いた富士山の絵を佐藤会長のもとに持ってきたことがあるといい、「自分が今まであるのは会長のおかげです」とのお礼を言われたという。